左にいるスーツ姿の人は、あなたが今ご覧のこのホームページを作ってくれている人です。ホームページの打ち合わせの後に撮った写真です。

楽しそうにお喋りしてるでしょ? だって、彼の話が変わってて、思わず笑っちゃったからね。

彼がね、あと数年したら自分も家を建てようと思ってる、っていうんですよ。で、ホームページ作りのために何度も来てもらって話をするうちにね、彼がこんな事を言い出したんです。

彼:「うちの娘に大桃さんのことを話したら、娘から変わったリクエストが来てるんですけど。これ、大桃さんならできますか?」

私:「どんなリクエスト?」

彼:「2階から1階に降りる「長いすべり台」が家の中に欲しい、1階から2階に上がる「ジャングルジム」も欲しい、吹き抜けの天井から吊るす「大きいブランコ」も欲しい、屋根裏部屋も欲しいし、そこから空が見えるように大きい天窓も欲しい、って言ってるんですけど。」

私:「そのくらい簡単ですよ。ただ、娘さんももうちょっと大きくなったら、そんなの全部いらなくなるんじゃないかねえ?」

彼:「そうですよね。で、私からもリクエストがありまして。無垢の木をふんだんに使った、木の香りがいっぱいの家。それから、この八角堂みたいな玄関も憧れます。」

私:「全部できますよ。ただ、そのリクエストはお金かかるけどね。」

彼:「がんばって稼ぎます!」

 

夢をふくらませる、っていうのは楽しいもんですよね。それに、楽しいだけじゃなくて、じつは大事なことです。

打ち合わせを重ねるうちに、最終的には「すべり台」も「ジャングルジム」も「大きいブランコ」も要らなくなったとしましょう。でもそれはお客さん自身が納得して行き着いた答なわけです。この、「お客さん自身が納得」というのが、すごく大事です。

それをね、始めから「そういうオプションはありません」って事務的に否定されたり、ひどい場合には「夢みたいなこと言ってないで、さっさとこの中のパターンから選んだらどうだ」みたいな対応されたら、誰だって嫌ですよ。

で、「家づくりなんて、結局こんなものなのか」ってがっかりして、始まったばかりのローンの支払いは30年も続くわけです。「家を建てた夫婦が、毎月のローンの支払いが原因で喧嘩ばっかりしてる」なんていう話もよく聞きます。それも元をたどれば、「納得していない家を買わされた」みたいな挫折感に行き着くんじゃないかと、私は思ってます。

だから、これから家を建てたいっていう人は、まずは思いっきり夢をふくらませてください。突拍子もない夢ばっかり出てきたっていいんですよ。そういう笑っちゃうような夢を全部出し切れば、それだけでもずいぶん気持ちが満たされるってものです。そうすれば、後は自然に「これは要らないな」「これはもうちょっと現実路線のほうがいいな」っていう軌道修正をしたくなって、結果として自分たち家族に一番合った家に落ち着くわけです。

あなたの夢はどんな家ですか? 私が聞き役になりますから、突拍子もない夢でも全部出し切ってしまいましょう。

(有)大桃工務店 代表取締役 棟梁 大桃実

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