大塊状に施工されるコンクリートのことで、建築学会では断面の最小寸法80cm以上で、セメントの水和熱によるコンクリートの内部最高温度と外気温の差が25℃以上になることが予想されるようなコンクリートのこと。マスコンクリートは、施工後に温度差によるひび割れが生じやすいので、マスコンクリートの施工に際しては、打ち込み後のコンクリートの温度上昇をできるだけ少なくするような配慮が必要とされています。また、用いるコンクリートは水和熱の大きいセメント(たとえば早強セメント)を用いたり、単位セメント量が多くなったりしないように注意するとともに、コンクリート温度が高くならないように配慮することが必要です。主に、ダム、橋脚などに使われています。