建築基準法の規定には、仕様規定と性能規定の2つの規定で構成されています。仕様規定とは仕様について具体的に定められている規定で、例えば、2階建ての1階の隅柱の柱頭・柱脚には、○○○○の補強金物を使用するように具体的にその仕様が規定されている。また、性能規定とは具体的な仕様は規定されず、仕様規定を守った場合と同等の性能を有すれば、どのような設計を行なってもよく、例えば、構造計算にて2階建ての1階の隅柱の柱頭・柱脚にかかる引抜き力を算定し、安全が確保できれば仕様規定に定められている補強金物を使わなくてもよい。このような規定を性能規定といい幅広い設計が可能となります。近年の建築基準法は,性能規定化されていく傾向にあります。