「新潟県央の家づくり」大桃工務店 | 三条市、燕市、見附市ほか新潟県央での新築一戸建て、リフォームは大桃工務店にお任せください

住宅業界の裏事情

建築業界に長年身をおいた私が知る、住宅業界の裏事情をこっそり教えます。これを最後まで読むことで、あなたは家を建てるときに失敗を回避できることでしょう。

あなたがこれから家を建てる際に、少しでもお役に立てますと嬉しいです。有限会社 大桃工務店
代表取締役 棟梁 大桃実
有限会社大桃工務店 代表取締役/棟梁 大桃実

1.高額な建築費の裏側

1.1反射的に行動しないで

あなたは「家を建てる」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かべる会社はどこですか?●●ハウス?●●林業?●●●ホーム?
その会社をあなたはどうやって知りましたか?「どうやって知ったか」なんて思い出せないですよね?家なんか全然興味がなかった若いころ(子供のころ?)から、いつのまにか知っていたでしょう。たぶんそれは「テレビのCMで」だと思いますよ。

そのうち、自分と同じくらいの年の友達が家を建てたりし始めます。何となく自分も家を建てるということが気になって、住宅展示場を覗いてみたりするでしょう。そこで目にする会社もやっぱり同じです。
そしていよいよ、憧れのマイホームを建てることになって、真っ先に思い浮かべる会社のモデルハウスを見学に行く・・・
反射的に行動しないでほしいんです。知るべきことを知って、よく考えてからにしてほしいんです。

ご挨拶が遅れました。私は新潟県三条市で江戸時代から300年続く大工の家柄を受け継ぐ、有限会社大桃工務店の棟梁、大桃実(おおももみのる)と申します。私は幼少からの叩き上げの棟梁として、半世紀にわたってこの地で家を建て続けてきました。そして、戦後日本の住宅業界がどうしてこんなになってしまったのか、その変遷をじっと見つめてきました。言ってみれば「住宅業界の生き証人」みたいなものです。

1.2高額な建築費の半分はどこに行く?

さっき例に挙げたような大手ハウスメーカーで家を建てると、建築費はかなりの高額になります。今これを聞いてくださっているあなたのことですから、そのくらいはご存じのことでしょう。
では、どうしてそんなに高額なのか、分かりますか?
世の中の大抵のものは、「高額すなわち高品質」と考えて大丈夫ですよね。家だって同じじゃないか、とあなたが考えるのも自然なことです。

でも、そうとばかりも言えないんです。だって、お客さんが払う建築費の半分は、家を建てるためには使われないんですから。
つまりこういうことです。大手ハウスメーカーは、お客さんが払う建築費の半分をまず経費として取ってしまいます。そうして、残った半分のお金を何とかやりくりして、材料を仕入れたり、大工などの職人を雇ったりして、家を建てているんです。

じゃあ、始めに取ってしまう半分は何に使われるのかっていうと、それが始めに話した「巨額のテレビCM」や「日本全国の住宅展示場に建てるモデルハウスの建築費と維持費」です。さらに「そのモデルハウスに常駐させる営業員や事務員の人件費」そして「巨大な本社機能のコスト」です。
「半分を取ってしまう」と言いましたが、会社によっては6割をそうした経費に回してしまうんですよ。
つまり、あなたが大手ハウスメーカーに高いお金を払っても、半分以上はあなたの家を建てるのとは関係のないことに使われるっていう話なんです。

1.3大工の日当がコンビニのバイト以下なんて

それでも、「大手ハウスメーカーは大企業なんだから、施工の技術なんかもしっかりして信頼できるんじゃないか」って考える人が多いんですが、そうとも言えないんです。
だって、大手ハウスメーカーには大工はいないんですよ。
彼らは設計はするけど、施工は私らのような工務店とか、個人でやってる大工をその都度現地で雇って作業させるんです。だから、大手ハウスメーカーの施工技術がしっかりしていると思うなら、私らのような工務店や個人の大工もしっかりしていると思ってくださいね。だって、作業するのは同じ人間なんですから。

ただね、問題は彼らが払う日当の安さです。専門技術を持った熟練職人を朝から夕方まで働かせて、その日当がたったの8000円ですよ。時給にすればコンビニのバイト代より安いじゃないですか。
私ら工務店が家を建てるときの大工の日当はだいたい2万円前後で計算してます。そのくらいもらえるからこそ、難しい作業も、骨が折れる作業も、熟練職人の誇りを持って丁寧に黙々とこなせるんです。
それを、コンビニのバイト代以下で買い叩かれたんじゃ、持ってる技術も発揮できませんよ。
私はハウスメーカーの下請けなんかしませんけどね、知り合いの大工が「経験のため」って言って一度だけ下請けしたときに言ってましたよ。「あんな施工で、よくもまあ大手ハウスメーカーでございますなんて言えたもんだね。呆れたよ。」ってね。

そうそう、こういう大手ハウスメーカーもありますよ。材料は全部中国で加工させて、それをフィリピン人に組み立てさせる。そうでもしないと、お客さんからもらったお金の半分以下では家が建たないっていうわけです。
もちろん、そんなメーカーばっかりじゃないでしょう。でもね、大手ハウスメーカーでもそういう所もあるんだと分かった上で、あなたにはちゃんと調べて行動してほしいんです。

2.大手ハウスメーカーの家はみんな高品質?

2.1国の耐震基準と断熱性能

「大きな地震にも耐えられる家」当たり前のことですね。国がしっかり耐震基準を定めています。大きな地震が起こるたびに「こんな甘い基準じゃダメだ」というわけで耐震基準はどんどん厳しくなっていて、1971年、1981年、2000年に大きな改正が行われました。今では「等級1」「等級2」「等級3」の3段階です。
「夏は暑くなく、冬は寒くない家」これも当たり前ですね。心地よさだけでなく、地球温暖化防止のためにも注目されています。これも国が基準を定めています。こちらも基準がどんどん厳しくなっていて、1980年、1992年、1999年、2022年に新しい等級が追加されています。今では「等級3」「等級4」「等級5」「等級6」「等級7」の5段階です。等級1や2は昔の低い基準なので、これから建てる家には使えません。
と、この辺まではインターネットで調べればどこにでも同じことが書いてあるんですけどね。問題はここからです。

2.2基準は誰が決めている?

これらの基準は、誰がどうやって決めているかご存じですか? これはね、大手ハウスメーカーと国の機関とが話し合いをして決めているんです。私ら工務店は蚊帳の外です。いつもそうです。まあ、政治の世界っていうのはそういうものですけどね。
でもね、雪国のことを知らない東京のハウスメーカーの人と、やっぱり雪国のことを知らない東京にある国の機関が決めた基準です。私はそのまま鵜呑みにして家を建てたりしませんよ。
例えば断熱性能だと市町村別に「ここはこのくらい寒いだろうから断熱性能はこの数値」って決まってるんですけど、「冬の間ずっと太陽が照り続ける仙台と、豪雪の湯沢町の県境付近が同じ数値」なんて、おかしいでしょ?
「雪国に家を建てるなら、こういう所はこうしないと不便だ」という細かいノウハウはね、全国展開する大きなメーカーには案外伝わっていないですよ。

2.3基準を満たせばそれでいい?

もちろん、最低限の基準は満たしていないと、建てた家を売ってはいけないことになっています。だから最低限の安心は法律で保証されているはず、なんですけどね。
でも、これから何十年と住むことになる大切なマイホームが「最低限の基準しか満たしてない」っていうのはどうなんですかね?「有名な大手ハウスメーカーに建ててもらったのに、夏は暑いし冬は寒い」なんていうことが起こるのは、低い基準で建ててしまうからです。
高い基準で家を建てれば、当然ですけど費用がかかります。施主の予算内で自社が受注できるように、「当社の断熱性能は国の基準を満たしていますから、標準仕様で大丈夫ですよ。」なんて言って、最低限の基準で契約させてしまう営業員もいるんですよ。
今は断熱性能の等級3が最低ですけど、2025年には等級3でも建てられなくなって、2030年には等級4でも建てられなくなる見込みだそうです。つまり、今は等級3でも合法だからってそれで建ててしまうと、数年後には「古い基準で建てた寒い家」と呼ばれてしまうんです。

2.4基準どおりに施工されるのか?

「基準を満たせばとりあえず安心」というのは、本当に基準どおりに施工されていることが前提ですよね? 大きな地震が起こるたびに、「倒れた建物を調べたらコンクリートの鉄筋が基準の半分しか入ってなかった」なんて手抜き工事が話題になります。住宅でもそういう手抜きがされることは無いんでしょうか?
昔から「施主は現場にかよって作業を見張れ」なんて言われてきました。施主が見てない所で手を抜く職人がいるからです。でも、今の若い人は現場を見張っても、手抜きしてるかどうかなんて分からないですよね。
それに、前回お伝えしましたが、大手ハウスメーカーは大工を現地調達します。わざと手抜きするつもりは無くても、そのとき雇った大工の腕が未熟で設計どおりの品質を満たせないなんていうこともあるわけです。

だから、本当に安心できる家を建てようと思ったら、絶対に手抜きをしない誠実な会社、そして確かな腕を持った職人を抱えた会社を選ぶしか方法はないわけです。

3.そんなに安く建てて大丈夫?

3.1目を疑う安さ

私はね、子供のころから父親の大工仕事を手伝いながら修行して、棟梁として50年もこの地域で黙々と家づくりを続けてきたんです。それを通して「まともな家を建てるには2千万くらいはかかるもんだ」とずっと信じて仕事してきました。どんな小さめの平屋だって千6百万とかね。

それがです、ここ20年くらいでしょうかね、いわゆる「ローコスト住宅」っていうのがすごく話題です。それはもう衝撃的な安さですよ。「本体価格1千万円から」なんていうのはまだおとなしいほうで、「8百ン十万」とか「7百ン十万」、すごいのは「平屋で5百万以下」なんていう広告も飛び交っています。

3.2こんなクチコミが

でもね、何事も行き過ぎは無理がありますよ。「約束と違うじゃないか!」と怒った施主に裁判を起こされたりとかね。
で、私もちょっと知り合いの力を借りて、ローコスト住宅を建てた人たちの悪いクチコミをインターネットで調べてもらったんです。
もちろん、こういうのには意図的な中傷とかも含まれていると思いますけど。
工事が雑であちこち隙間だらけ
まだ建てて数年なのに廊下がミシミシいう
頼んでいたのとは別のものを取り付けられた
この金額で大丈夫、と言われていたのに、工事が終わってから何百万も高く請求された
部屋にコンセントが1ヶ所しかないなど、標準仕様ではまともに住めないくらい不便
ちょっと何かを追加するたびにすごい料金を請求された
壁や床が薄いのか、2階や隣の部屋の音がうるさい
サッシの隙間から風が入りまくり
断熱材が隙間だらけ
夏は暑く冬は寒い。冷暖房のききも悪い
調子の悪いところが出て連絡しても、全然来てくれない

3.3結局は高くつく

誤解しないでほしいんですが、ローコスト住宅メーカーも、ちゃんと誠意を持って仕事する所も多いですよ。その証拠に、いいクチコミもたくさんありますからね。
ただね、そんなに安くするためには、誠意とかの企業努力だけじゃどうにもならないデメリットがあるわけですよ。「長い目で見ると結局は高くつく」ということです。
例えばキッチン、バスユニット、トイレ、洗面台といった設備。彼らが標準仕様で用意するのは最低価格のものです。だから、すぐ傷んだり不具合が出たりすることもあります。そのたびに修理代がかかりますし、ちゃんとした品質のものに交換すればもっとお金がかかります。
外壁や屋根、内装などもそうです。最低価格のものはやっぱりそれなりの耐久性ですから、けっこう頻繁に手入れしないといけなくなります。
断熱性能や気密性能をケチると、そのぶん冷暖房費がかかります。たとえ暑さ寒さは多少我慢するとしても、それでも長い目で見れば冷暖房費でかえって割高になるんでは、何のためのローコストなのか分からないですよね。

3.4心のコスト

これらは物やエネルギーのコストですが、じつはもっともっと大切なコストがあります。「心のコスト」です。
説明しましょう。納得してない家を建ててしまうと、毎朝毎朝目覚めて我が家を見るたびにこう思うわけです。「ああ、私はバカだった」「ああ、私は騙された」ってね。それが1年365日、来る日も来る日も繰り返されます。それが10年20年と続くわけです。
どうですか?「暑さ寒さを我慢する」とか「設備の維持にお金がかかる」どころじゃない、大変な負担だと思いませんか?

だから、これから家を建てようというあなたに、これだけはよく分かってもらいたいです。家づくりで「安物買いの銭失い」は後悔しますよ、ってね。

4.じゃあ工務店はどうなの?

4.1工務店で家を建てるデメリット?

ここまで、大手ハウスメーカーやローコスト住宅の困った事情をさんざん喋ってきました。今度は工務店です。
うちの会社も工務店です。だからって、いいことばっかり言っちゃ不公平ですよね。世の中では「工務店で家を建てる」ことについてどんな悪い事が言われているのか、知り合いに頼んでインターネットでいろいろ調べてもらいました。
1工期が長い?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。
2モデルハウスを持たないので、完成した姿をイメージしにくい?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。
3会社によって技術の高さや知識に差があり、家の完成度が左右される?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。
4保守的な傾向があり、全くデザインに気を配らなかったり、設計がかなり制約されることもある?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。
5現場を監督する側とされる側が同じ会社なのでチェック機能が働かず、手抜き工事や欠陥住宅の原因となる?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。
6建てた後のメンテナンスなどの対応が悪い会社もある?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。
7会社規模が小さいので倒産のリスクが高い?
それはまあそうでしょう。でもね、「大手ハウスメーカーが3ヶ月半で建てる家を、工務店だって4ヶ月から4ヶ月半で建てられる」っていうデータが公表されているんです。その程度の違いでしかないんですよ。

4.2工務店で家を建てるメリット

次はメリットです。もっとも、前の方で言ったことの裏返しで「誠実で技術の高い工務店」という条件が付きますけどね。
1設計の自由度が高い
家っていうのは本来は大量生産するものじゃなくて、一つ一つお客さんと相談して建てていくものでした。工務店はその伝統を受け継いでいますから、「この中のパターンから選んでください」なんていう制約が無いわけです。世界に一つしかない、こだわりを形にした家づくりができるのが工務店の大きな魅力でしょう。

その土地の風土に合わせた細かい工夫を盛り込めるのも、地域密着の工務店ならではのメリットです。新潟県内でも例えば豪雪地帯に行くと、いろんなところが普通の家と違っていて面白いですよ。自然落雪式の屋根とか、除雪した雪を溜めておくスペースがあるとか、玄関が結構高いところにあるとか、玄関周りに風除けのスペースがあるとかね。玄関のドアもスライド式の引き戸が多いのは、普通の開き戸だと雪に閉じ込められてしまうからなんですが、こういうことは雪が降らない土地の人は気が付かないですよね。
2高品質の家が良心的な価格で建てられる
これが一番のメリットかもしれませんね。何事にも「適正価格」っていうものがあります。品質の割に無駄に高いお金を払う必要はないし、逆にあまりに安いのは大事なものが犠牲になっていると考えるべきです。
3その他
他にも、上のほうのデメリットのところで私が「でもね」って言ったことが全部、工務店で建てるメリットになります。ここでわざわざ項目を立てませんけど、そのつもりでもう一度目を通していただけると嬉しいです。

5.一番大事なポイント

5.1すべては施工会社選びにかかっている

これまで、大手ハウスメーカー、ローコスト住宅、そして工務店についていろいろ話してきました。
この業界の人間にとってはみんな当たり前のことなんですけどね。でも普通の人にはたぶんほとんど伝わっていないんだろうな、と思って、この際だから思い切って全部しゃべってしまいましたよ。

では、家づくりで知っておくべき一番大事なポイントを言いますね。どの会社を選んだとしても、契約を結んでしまってからでは、私が話したような問題に気付いてもどうすることもできないんです。これが例えば車とかだったら、思っていたのと違っても中古で売れば何十万円か損するくらいで済みます。でも家づくりではそういうわけにいきません。
つまり、家づくりのすべては施工会社選びにかかっている、っていうことです。

5.2インターネットで調べたって分からない

今回こうして長々とお話をするに当たって、念のためインターネットが得意な知り合いに頼んでいろいろ調べてもらったんです。その彼が言うには「本当に本当に疲れました!住宅業界の正しい情報なんてインターネットでは見つかりません!」だそうですよ。

例えば、大手ハウスメーカーの実態を調べようと思ったのに、検索して出てくるページは全部「大手ハウスメーカーで建てるのを前提として、どの会社を選んだらいいか?」みたいな内容ばっかりだったそうです。

ローコスト住宅についてはもっと大変だったそうですよ。
例えば、「ローコスト住宅 後悔」と検索したら、ページのタイトルには「後悔」という言葉が入っているんだけども、読み進めるうちに「そうならないためには、こういうローコスト住宅メーカーを選びましょう。おすすめの会社はこちら」って、結局ローコスト住宅メーカーの自画自賛のページだった、とかね。自画自賛のページのタイトルにわざわざ「後悔」なんていう言葉を入れるのは一つのテクニックだそうです。検索する人が「ローコスト住宅を建てると後悔するんじゃないか」って心配して、そういう言葉で検索する人がすごく多いのを逆手に取ってるんだとか。
どんな言葉で検索しても、少なくても何百万件、多いと何千万件もヒットします。もちろん全部見ることなんて無理ですが、上の方から何十件チェックしても、書いてある事はみんな同じような「自画自賛」か、同じような「当たり障りのない助言」ばっかりだったそうです。

5.3施工会社選びには時間をかけましょう

そんな状態ですから、インターネットだけで施工会社を選ぶのは危険です。
ぜひ、直接足を運んで、会社の人と面と向かって話をしてみてほしいです。そして特に「この人は人間として信用できるのか?」と観察してほしいんです。態度とか、話し方とかね。強引に事を進めようとするか、辛抱強くこちらの疑問を聞いてくれるか、細かいことの説明をごまかそうとしているか、仕事に誇りを持っているか。面と向かって話をすればいろいろ分かるじゃないですか。何度も足を運べばもっと確実ですね。

で、ちょっとでも心に引っかかる事があったら一旦保留にして、別の会社を当たってください。
つまり、施工会社選びには時間がかかるということです。

もちろん、あなたもきっと仕事や子育てなんかで大忙しの毎日でしょうから、そうしょっちゅう会社訪問なんかしていられませんよね。
だから、私の言う「時間をかける」は短期集中じゃなくて、長期間にわたってということです。建てようと思う時期より何年も前から情報収集を始めて、気になる会社があれば行って実際に会ってみる。これも一つの趣味みたいに習慣にしてしまえば、楽しみながら続けられますよ。

5.4うちの会社に一度いらっしゃいませんか?

せっかくご縁があって私の話に付き合ってくださったあなたにご提案です。うちの会社に一度いらっしゃいませんか? そして、家づくりのことをいろいろお喋りしませんか?
じつはね、ちょっと自慢になってしまうんだけども、私の話に付き合ってくださったあなたに見せたいものがいろいろあるんですよ。
例えばこれ。うちの会社の応接室なんですが、天井が変わった形をしてるでしょ? これは奈良時代からの伝統がある寺社建築の「八角堂」を取り入れたもので、私の手作りです。
これは会社の近くにあるお寺の鐘楼で、私の先祖が300年以上前に建てたものです。
これも会社の近くにある神社で、私の先祖が明治時代に建てました。少し前に私はこの神社の鳥居の修理も手掛けているんですよ。
ほかにも、特別に意気投合した人にしか見せない宝物もあります。

いきなりいらっしゃっても私も現場に出ているかもしれません。まずはお電話をください。
社員も全員大工なので、みんな現場に出ていて電話に出られないこともありますが、どうか悪く思わないでくださいね。

強引な売り込みなんかしませんから安心して下さいよ。そんなことより、ここでお伝えした住宅業界の裏事情について、あなたはどんなふうに感じてくださったのか、ぜひ教えて下さい。あなたからのお電話をお待ちしています。

有限会社 大桃工務店
代表取締役 棟梁 大桃実